◆じゃがいもピザ

　ズボラ料理の奥薗壽子さんが「ＴＶチャンピオン」（テレビ東京系）で行われた「３分料理人選手権」で優勝した料理が、このじゃがいもピザ。ジャガイモとパン粉と溶けるチーズがあれば、フライパンでカリカリのクリスピーピザもどきができる。
　仕事で遅く帰った夜、冷蔵庫の奥のほうにパン粉が少し残っていたのを確認して決行。一番、ポピュラーではないオーブンシートは何を隠そう、数年前、ツレアイが区主催の「男の料理」でつくったシューマイを家で再現する際に、わざわざ渋谷の東急ハンズで買い求めてきたものだ。20ｍの業務用で値段もけっこうしたが、それ以来使ったことはなかった。不良在庫を使ういいチャンス。
　作り方は、�@オリーブオイルを引いたフライパンにオーブンシートを敷き、その上にジャガイモ１個をすりおろす。�Aそこに溶けるチーズ（100g）とパン粉(１カップ)を混ぜたものを広げて、上から軽く手で押さえる。�Bふたをして１分ほど焼いたら、オーブンシートを持って引っ繰り返す（シートの手前端を持って勢いをつけて向こう側に一気に返すと、うまくいく）。�C再びふたをして蒸し焼きにしてから、シートをはがす（はがれにくい場合は、もう少し蒸すとうまくはがれる）。�Dケチャップ、そして、溶けるチーズをかけて、さらに焼く。�Eチーズがとろりとなったら、彩りにプチトマトとパセリを乗せる。

　夜食なので（当然、ビールは飲むから）、カロリーを考慮して材料を半分にして作ってみた。チーズも少し少なめに……。本当に早くできる。もたもたしていたにもかかわらず、５分はかからなかった。すごく簡単。�Aのパン粉をフライパンに敷きつめるときのキュッキュッという感触もなんだか楽しい。パセリがなかったので、�Dの段階で細切りのピーマンを乗せてみた。
　焼き上がったピザはチーズが少なかったせいか、フライパンのあちこちに焦げたパン粉の固まりが散っていた。でも、お皿に乗せてみると、ピザ以外には見えないから、まあ、こんなものかな。５分間の製作時間なら、なかなかのできばえといえるかも。
　食べてみると、カリっとうまく焼けている部分と、パン粉の固まり状態のモタっという部分と触感と味に、大きな当たり外れがある。パン粉とチーズ（これをケチったのもよくなかった）はよく混ぜ、フライパンに敷きつめるときは均等にすればよかったと反省（この辺のちょっとした手間が大事なのよね）。
　さて、お味のほうは？　うーん、残念ですが、一枚のピザのなかに当たり外れがあるんじゃ、やっぱり、星は半分。いや、心を鬼にして、今回は星なしです。
　「おいしい」と言ってはビールを一口、「まずい」と言っては口直しにビールをゴクゴク。結局、いつもよりビールをたくさん飲んでしまいました。再チャレンジするぞ！

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