・24歌
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けっして終了したわけではありませんが、1ヶ月以上更新のなかったアイテム。
[2024年3月9日]
東日本大地震の際、津波被害に遭い、その後震災遺構として一般公開されている福島の小学校があります。2階のベランダのあたりに白い線が引いてあり、ここまで津波が到達したという目安になっているのです。
一般公開されたのが2年半前。以後、年間3万人ほどの来館者が訪れているようです。
ただ問題は運営面での「経費」のことです。入館料収入が約1千300万円なのに対して人件費や高熱水道料が約1千700万円、つまり400万円の赤字です。
さらには施設の劣化も激しく、今後は手を入れなくはなりません。その費用をどう捻出するのか。
同じように、残しておく必要がありながら運営面で苦しくなっている施設は、全国各地にあるのでしょう。民間への委託を検討したり、さまざまな形でお金を集めたり、あるいは施設を残すことを諦めたり、各自治体の事情で対応が異なってくるようです。
こうしたニュースを見るたび、団体であろうと個人であろうと、何を所持して何を捨てるのか、難しい問題だと思えますね。そして、そのことは常に問われていくはずです。あらゆる「記憶」をもちつづけることなどできないわけですから。
もちろん選択する際には「正しい答」などはなく、「どういう思いで選んだのか」を問われつづけるだけです。
仮に「物」がなくても「記憶」しつづける方法も考えていかないとなりませんね。
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