◆簡易版サケ御飯

　偶然にテレビを見ていたら、グッチ裕三氏が出演する料理番組をやっていた。教育テレビでの彼の料理番組はけっこう好きで見ていたのだが、どちらかというと油っこいものが多く、ほとんど試してみたことはなかった。
　というわけで、今回、初めてグッチ氏の料理を試してみたのだが、またまた、料理というのもおこがましいような調理である。いや、これまでで最も簡略極まりないので、心して「眺めて」ください。題して「簡易版サケ御飯」、けっして炊き込みではない点に注意。

　材料は、米２合に対して、生ザケ切り身１切れ。あとは、昆布茶小さじ２だけ。
　ちなみにサケは、私としてはトラウトサーモン（正確に言うと、こちらはニジマス）の油の乗っているところにしたほうがいいと思うのだが、テレビでは詳しく言及していなかったようだ。塩鮭だとしょっぱすぎるし、油の乗っていないものが出回りすぎである。ここも注意ポイント。
　で、これがどんな料理かというと、とりあえず御飯を炊く際に昆布茶を混ぜて炊く。それだけである。あとは、炊き上がったら、すぐに蓋を開けてサケを放り入れる。もちろん生のままである。
　およそ15分（グッチ氏は５分と言っていたが、それでは蒸らし時間としても短すぎる）。余熱だけで十分、サケに熱が通るのだ。時間が経ったら、蓋を開けて、身をほぐして、骨は取り出して、御飯と混ぜていく。このとき、なるべく骨は細かく取っておいたほうがいいし、サケの身も細かくしたほうがいいようだ。
　これで完成である。
　これで「料理」といっちゃあ、情けないなあ。

　味のほうは、これがなかなかイケるのです。以前に御飯と一緒にサケを炊き込む方式のサケ御飯をやったが、それとはまた別の、淡いけれど、コクがあるという味わいになっている。
「騙されたと思って、やってみて」と言ってたが、確かに試す価値はあるようだ。
　今回は、いつもながら簡単過ぎはしたものの、三食に渡って美味しい思いができたので、星2.5としておきましょう。

index