◆カスピ海ヨーグルト


　知り合いから「株分け」してもらったので、ヨーグルトを自作してみた。
　このカスピ海ヨーグルト、もともとは長寿食を研究している家森幸男・京大名誉教授が、グルジアが持ち帰ったのが最初らしいが、それがいまでは全国的に広まってきている。
　作り方は簡単至極で、不精者の私にもできる。ビンなどに種となるヨーグルトを大さじ５杯ほど入れる。私は牛乳パックを半分ほどに切った容れ物を使っている。外側ではなく、なるべく内側から掬い取るようにすると生きがいいらしい。これに、牛乳を５００ml。夏は種１に牛乳が１０。冬は種１に牛乳を４の割合。
　そして、ティッシュペーパーなどを輪ゴムで止めて蓋にし、室温で保存する。夏ならば６時間ほど、冬ならば１５時間ほどで完成。ラップで蓋をすると呼吸ができなくなるので気をつける。食べるときは冷蔵庫で冷やすといい。なお、できあがったものが次の種になるので、それは別に取り分けておく。
　酸味は少なく軟らかな味で、粘り気は市販のヨーグルトよりも強いように思う。
　効果のほどは、普通のヨーグルトと同様に、整腸作用がある。
　問題は、むしろ、どうやった食べるか、である。
　普通にハチミツやジャムなどを入れて食べてもいるが、酸味がきつくないだけに、いろいろな料理に使い回せる。私が試してみたのは、シチューやカレーにルーとともに混ぜるのと、肉や魚を焼く際に事前に軟らかみと旨みを引き出すために１５分ほど付けておくこと。また、味噌などと合わせてドレッシングにしても良い。いずれも、上々のできだった。