◆なるほどレアチーズケーキ

　テレビをつけたらモックン（本木雅弘）の顔のアップ。何の番組かと思ったら「伊東家の食卓」でした。たぶん、映画『巌流島』のＰＲのためのゲスト出演だよね。
　ちょうど視聴者からのアイデアレシピのコーナーをやっていたので、そのまま観ることに。ヨーグルトでつくる簡単レアチーズケーキだそうだ。
　材料はプレーンヨーグルトとビスケットだけ。道具はペーパータオル、茶こし（あるいはふるい、野菜の水きりなどに使う金網のボール）、コーヒーカップやどんぶりなどの深めの器、ラップ、皿。
　つくり方は、�@茶こしのカーブに沿ってペーパータオルを敷く。�A�@にプレーンヨーグルトを入れる。�B�Aの上にビスケットを置く）。�C�Bの茶こしをを器に載せる（ヨーグルトから落ちる水分を器で受けるため。水分はけっこうたくさん出るので、茶こしが浸からないようにちょうどいい直径の、深めの器を使用すること）�Dラップをかけて冷蔵庫で一晩、寝かせる。
　さっそくつくってみた。生協で低脂肪プレーンヨーグルトと森永マリービスケットを買ってくる。マリーにしたのは高校生の時に友達が簡単チョコレートケーキをこのビスケットでつくってくれたから。
　翌日の夕方、仕事から帰ってくると、早速、冷蔵庫のヨーグルトを取り出し、お皿に盛ってみる。茶こしの上にお皿をかぶせて、そのまま引っ繰り返すと、お皿の上にはペーパータオルつきの丸いヨーグルトが載る。ペーパータオルを剥がすと、白くてまるいアイスクリームのような小さな山ができている。なんか、それっぽい感じだ。彩りのミントがなかったので、ベランダからローズゼラニウム（これもいい匂いのする食べられるハーブです）の葉を採ってきて添えてみた。
　スプーンですくって食べてみたら、あれれ、ヨーグルトがチーズケーキに変身しているではありませんか。なるほど、チーズとヨーグルトは原料が同じなんだ。ビスケットがヨーグルトの水分を吸ってケーキの生地の触感になっている。うーむ……これはチーズケーキ以外のなにものでもない。甘みがほしい人はジャムやマーマレードを添えてもいいし、あらかじめヨーグルトに砂糖や蜂蜜などを混ぜておくといい。
　器にたまったヨーグルトの搾り汁も棄てずに焼酎などを割るのに使ったり、そのままドリンクとして飲むといいとか。栄養もありそうだ。モックンは「ちょっとグレープフルーツぽい」とコメントしていた。ふるいなどを用いる時はビスケットを適当に割ってヨーグルトの上にまんべんなく並べれば、大きくてりっぱなヤツもできる。私は今晩、カスピ海ヨーグルトを使って試作しています。
　簡単さと意外さで、なるほどチーズケーキは星２つ、です。

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