◆サツマイモ・ガンモドキご飯

　旬のものを食べようとすると、必然的に同じものばかりが連日の食卓に並ぶことになる。とくに野菜は、そうだ。前回に書いたキャベツもそうだし、これからはサツマイモも増えていくだろう。
　というわけで、このサツマイモを使える料理というので、サツマイモご飯を試すことに。新聞の小さな記事で見かけていて、切り抜いておいたのだけど、その切り抜きが失せてしまい、相変わらず記憶を頼りにした。これまた手抜きもいいとこなんだけどね。

　こうした炊き込みご飯は、いろいろなヴァリエーションが可能だから、軸になる食材（この場合はサツマイモ）だけ考えておけばいいだろう。それに何を加えるかで味が大きく変わってくる。
　今回は３合の米に対して、小さなサツマイモ１本、それにガンモドキを１個混ぜるのがポイント。サツマイモはなるべく小さめに切り、ガンモドキはちぎって入れる（この部分はよく覚えていたのです）。これにダシとして昆布を入れておく。味付けは大さじ1.5の醤油と大さじ２の酒、それに塩を少々。私は土鍋でご飯を炊いているので、水分量が普通より５パーセントほど多いが、そのあたりは適当でいいだろう。醤油味を前面に出したければ、大さじ２〜３でもかまわない。
　炊き込みご飯の場合、おこげができやすいので、それも楽しみではある。

　炊き上がったものは……うーん、ちょっとサツマイモが大きすぎたか。ガンモドキは１個では足りなかったかも。ちぎったガンモが見当たらないのだ。この塩梅が難しい。
　一応、茶碗によそった後、胡麻塩を振ってみた。
　ついでに、やはり食材として持てあます可能性のあるゴボウでキンピラゴボウを作って付け合わせた。
　ご飯だけに限っていうと、微妙にガンモドキの油分が出ていたり、サツマイモの柔らかな食感は楽しめるものの、工夫としてはガンモドキだけなので、星は１つ半ですな。キンピラゴボウが加わって、ちょこっと点数は高くなるかもしれないが、これじゃフェアじゃないので点数はつけないでおく。

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