毎月第一月曜から３日間、断食をすることにしています。
　私は大体断食は苦にならないほうなので、いささか軽く考えて漫然とこの運動に加わった感があるのです。今回３月の断食も、そうして始まりました。
　案外だったのは、今回の断食はきつかったのです。３日目は特にひどかった。一体に断食は３日目が辛いのが常識なのです。その後はだんだん楽になるし、楽しくなるとも言えます。私は３０歳代には４０日断食をやったこともあるくらいで、いろいろ楽しいエピソードもあります。しかし今回はどうも違う。
　３日目の夜、午後８時から１２時まで今回の最後の断食に仕上げをしようと会堂にはいりました。ところが苦しさが込み上げるようにやって来ます。私はうーんとうめきました。旧約聖書ではしばしば断食を「身を苦しめる」ことと書いてあったのを思い出したのです。
　さらに主は「花婿が共におる時、断食はしない。花婿が奪い去られる日、断食をするだろう」とおっしゃった。他の個所で主は言われる。「しかし、このたぐいは祈りと断食によらなければ、追い出すことはできない」と。
　遂に、私は断末魔のような悲鳴をあげて叫びました。これまでの漫然とした断食を悔い改めたのです。
　断食は祈りです。サタンを追い出す祈りなのです。この肉体的苦しみはサタン的だったと悟りました。
　私は叫びました、「サタンよ、さがれ」。そして笑ったのです、「ワッハッハハ」と。
　このとき、気分も肉体も一瞬に爽快に変わったのを自覚したのです。