多くの日本人にキリスト教への興味を持たせるためには、今回の『ダ・ヴィンチ・コード』の本ほど効果のあった例はないでしょう。誰でも読みやすい小説仕立てのようですから、有り難い。
「ようですから」というのは、実は、私はまだ読んでいないからです。
　残念ながら、さすがの読書好きの私も、最近はとみに読書力が落ちて、特にこういう反キリスト的と分かっている文章に対しては読む気力が起きないのです。
　ともあれ、キリスト教に関する類似本が出て来るようで、私は歓迎している次第です。
　このくらいの本で、信仰の危機を感じるクリスチャンは、まだ本当のクリスチャンではないのですよ。そういう方々は、この機会に真の信仰の再建築をしてほしいものです。
　キリスト教信仰と言わないで、「教」を除いてキリスト信仰と言ってほしい。私どもの教会の名称を「キリストの福音大分教会」とつけたのも、似たところから来ています。
　キリストの福音大分教会と呼んでいただく時、この「の」は所有挌の「の」なのです。キリストの所有される福音を私たちは信じ、この福音に私たちは属する、ということです。
　一般にキリスト教会と呼ぶ時、キリスト教の会と誤解される懸念がない訳ではありません。断じてそうではなく、キリストの教会であって、キリスト教の会ではないのです。
　同様に、クリスチャンのチャンを、まさか「サッチャンはね」のチャンと思っている人はいないでしょうが、似たようなものかもしれません。このチャンはキリスト「の者」という意味なのです。
　クリスチャンはキリストの者になりきっていてほしい。イエス様を信じている「つもり」のクリスチャンでは困る。イエス様を信じるとは、どういうことなのでしょうか。イエス様の朱印が赤々と心臓に打ち込まれている人のことです（エペソ１：１３参照）。
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　聖書を読みましょう。
　旧約聖書では、神様は唯一の万物の創造者なる方であると書いてあります。そのことを信じるのがクリスチャンです。
　新約聖書ではイエス・キリスト様は真の神であり、また真の人間であると書いてあります。そのことを信じるのが、やはりクリスチャンなのです。