以前、大分県の地元の新聞に写真が出ていました。５人の少年たちが大きな和太鼓をたたいています。記事を読むと、日出生（ひじゅう）という村の小さな中学校でのことです。斎藤豊という校長先生と生徒さんが５人、全校をあげて太鼓だけの曲を作曲した、その発表の会場だということです。
　日出生（ひじゅう）という村は別府の奥のほう、もう少し行くと耶馬渓というところです。その辺りの高原は日出生台（ひじゅうだい）と言って、昔は陸軍の演習地でした。今でも多分、自衛隊が演習地として使っているかと思います。
　この生徒さんたち、新聞に載った自分たちの写真を見て、さぞかし嬉しいだろうなあと思います。人数が少ないことを、却って誇らしく思うのではなかろうか。

　私どもの教会も小さい教会です。ある雑誌には私の教会は礼拝出席20名ちょっとと書いてありました。「わーい、この数字、雑誌の読者の皆さんに読まれてしまうのか」と、ちょっと恥ずかしく思ったことでした。
　でもこの時の記事で私は、「現在の日本の嘆かわしい社会状況をただ憤慨し批判するのではなくて、この国の精神的、また霊的回復、祝福のために、たとえ弱い祈りでも私は祈りたい。皆さん、私の祈りを加勢してください」と書いたのです。
　このお願いに答えて読者の方々の中から、この祈りの応援をしてくださる方が出てくださいました。そして、次々に応援の方々が増えていますというご報告があったのです。私は泣きましたね。
　そして、その頃から心なしか、日本の新聞紙上を賑わしていた「いじめと、自殺」の記事が少なくなったような気がしており、さらに私は喜び感謝している所です。