ミャンマーの政変のあおりを受けて、軍事政権側の兵士の銃撃で亡くなられた長井健司さん、フリーの報道写真家のようであるが、この方がかねて口ぐせのように言っていたという言葉が、毎日新聞に紹介されていました。
　曰く、「誰も行かないところにも誰かが行かねばならない」。
　この夏、久留米聖会に高森先生から招かれて、１時間ほどのメッセージを話させていただきました。その時の私の主題は、「さらに地の果てまで福音を宣べ伝えよ」というのでありました。
　まさに、「誰も行かないところにも誰かが行かねばならない」ということでありましょうか。何も、地の果てまでもと言っても、アフリカの南の果てとか、アラスカの北の孤島というのではない、案外皆さんのそばに「地の果て」がありはしないか、と言ったつもりでありました。
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　この７月のことです。Ｓ姉が気にしていた、ある家庭を訪ねました。主人が顔色を無くして、ぼんやりうずくまっています。そばに奥さんや娘さんも居るのですが、為すすべもなく、これもぼんやり座りこんで居るだけ。
　Ｓ姉がせきたてて、主人を病院に行かせたのだが、命も危ない瀬戸際だったと言います。一時は臨終覚悟の特別病室に移されたくらいです。
　この人も豊かな日本の社会の一隅で、あたかも死角に置かれて誰も訪ねる人がいません。Ｓ姉と私が訪問した時が、最後の命綱であったのでしょう。
「地の果て」は、あなたの、すぐ近くにもあるのかもしれない。細心に周辺を見回し、神様に「地の果て」を発見させて頂くよう祈りましょう。