「ヨセフは彼ら(兄たち）に言った、『どうぞわたしが見た夢を聞いてください。』」（創世記37・６）

　旧約聖書の創世記第37章以下はヨセフ物語です。単に成功譚として読んでもおもしろい箇所です。
　少年ヨセフは夢をみます。そしてその夢をヨセフは成就するのです。もちろん、途中で挫折や困難がありましたが、それを彼は克服しました。
　彼が少年時代に見た夢はしっかりと潜在意識の中に根をおろしていました。しかし彼の人格は未完成でた。そのゆえに兄たちに憎まれ、人生の道を阻まれました。彼の人格が大成するためには、多くの艱難辛苦が必要でありました。
　今日は少々この世的なことで、「希望達成・諸願成就の秘訣」といったことについて語ることにします。
　韓国の趙基先生の「夢と幻を見る」方法、これはきょうのヨセフ物語を彷彿させます。先に、あるご婦人から電話が入りました。その方のご主人が余り出来がよくない、わがままな人らしいのです、少なくともそのご婦人はそうおっしゃるのです。
　「どうしたらよいでしょうか」
　そこで私はその奥さんにすすめました。
　「あなたのご主人の現実の姿に関わりなく、あなたのご主人の理想的な姿をあなたの脳裏に描きなさい。あなたの瞼に大きなスクリ−ンを張ったつもりになって、その上にすばらしいご主人の姿を夢みるのです。そして、『わたしの夫はこんな人になる、こんな人に変って行きます。神様、ありがとうございます、感謝します。あなた(夫のこと)、感謝します』と口に出して言いなさい」と。
　以上の言葉の中に「夢、幻を描く、つまりイメ−ジ」、それと「言葉で先取り、宣言する」、そして「感謝する」、この三つが含まれています。
　以上のコツを大胆、積極的に実行してご覧なさい。必ず、神様の「実現の法則」があなたの人生の上に働いて、あなたを成功者に育て上げるでしょう。
　そう助言したので。