「まかぬ種ははえぬ」という言い方があります。麦がほしいなら麦の種をまかねばならぬ。種なしには何も生まれない。人生に明るさがほしいなら、明るい種をまかねばならぬ。
　麦の種は大地にまく。明るさの種は、この世にまくのです。
　力の欲しい人は力を思いきり出してみなければなりません。汗を流し、重いものを担ぐ。頭の芯が痛くなるほど考える。そうすると筋肉に力ができる。頭脳に考える力ができる。出したものが自分にかえってくるわけです。これは宇宙の法則ですし、神様の律法です。
　イエス様は言われます。「与えよ。さらば、与えられん」。「まかぬ種ははえぬ」。
　愛のほしい人は人を愛せよ。いや、自然でも植物でも動物でもよい、彼らを愛せよ。そうすればあなたはそこに彼らからの愛を発見するだろう。庭に出て一枚の葉っぱに愛の想念を送ってみなさい。あなたはそのとき愛の神秘主義者になれる。
「涙をもって種をまく者は、喜びをもって刈りとる」という聖書の言葉もあります。愛の心の湧かないときに、愛せない人を愛するのは決してやさしいことではありません。しかし、苦心して、無理をして、一生懸命、いやな人を愛してみる。
「うそから出たまこと」という言葉もあります。泥の中から蓮の花は咲くのです。真似でもよいから、人を愛しなさい。喜びなさい。感謝しなさい。
　朝、早く起きる。つらい。しかし、がんばって大きな声で「ハレルヤ！」と叫んで起きる。毎日つづけると習慣になります。毎朝気持がよい。早天祈祷にでる。これも初めはつらい。しかし、がんばってつづけるとすばらしい神様との会話、あなたの信仰の強化、増進、すべての面に役立ってきます。
　これは単なる修養の勧めではありません。これが出来ねば救われぬというのでもありません。救いはキリストの恵みによる。しかし、恵みの受けっぱなしではいけない。あなたが努力すれば必ず報われる、それが神様の恵みの法則なのです。
　よく知ってほしい神の法則があります。それは、人の努力なくしては、神様も人を変えることはできない、ということです。