「悲観主義は気分のことである。楽天主義は意志のことである」。
　アランの言葉です。アランは1952年に83歳で亡くなりました。まず、私などとは同時代の人です。決して毎週、教会に行くというようなクリスチャンでなかっただろうと思いますが、非常に参考になる人物です。
　彼の「幸福論」という本の中に、「上機嫌の人であれ」という、エッセーがあります。
　イヤな人物の嫌味一杯の仕打ちにあっても、ますます上機嫌に振る舞って答えよ、という勧告です。「そんな事できるかい」という反論が聞こえそうです。敬虔なクリスチャンの方々からは、「それは偽善です」とも批判され、「うわべの形ではなく、本心から、その嫌味な人物を愛さねばなりません」などと、ご注意を受けそうです。
　しかし、実際問題として、簡単に、確実に、効果的に、そして遂には真実な人になれる一番の方法はやはり上機嫌に振る舞うことです。上機嫌に振る舞うと確実にあなたの心は明るくなり、相手も変わります。多分、相手の心も変わっているのです。知ってますか、上機嫌の英語は「ハイスピリット」なんですよ！