相変わらずさまざまなところで収賄問題など、お金にまつわる問題が起きています。
　ソロモンは言います、「悪しき者は人のふところからまいないを受け、まいないはこれを贈る人の目には幸運の玉のようだ。その向こう所、どこでも彼は栄える｣(箴言17･23、８）。つまり、わいろは聖書の世界でも二千年来の悪弊らしい。
　実は地方自治体で問題になっている公金不正支出も同様で、知っている人は昔から知っていることです。年度末に余った予算を消化するためカラ出張の帳簿を作ったり、不要不急の道路工事を発注したり、それを知って知らぬふりしてきたツケが今まわってきているといえます。今、ひっかかっている人が運が悪いとぼやく所以ですね。
　今日、役所や会社で執務時間中に私用の手紙を書き、役所や会社の用箋や封筒を使うことは一般化していないでしょうか。こういう役得こそ、安易に収賄に手を汚して気がつかない原点なのでしょう。
　明治、大正の時代に、私用には会社の電話一本も使わない、そういう野暮天がいました。そういう野暮天が社会の何割かを占めると、社会も浄化すると思うのです。クリスチャン・サラリーマンよ、同志をあつめて、この野暮天組合を造りませんか。