入学試験の時期になると、改めて学生諸君の学習のことが気になってしまいます。特に記憶力について、それも人によって記憶力には相当大きな差があるということが、どうにも気になるのです。
　私はまだ読んでいないのですが、以前、評判になった「超勉強法」あたりには書いてあるのかも知れませんが、記憶にはコツないし技術というものがあるようです。
　ある子どもたちは、小学校の時、偶然に自分で発見するようです。そして、自分が人よりも記憶がいいことを不思議に思いながら、先生も他の生徒も、この子は頭がいい、この子は生れつき頭がいいのだ、と言うものだから、本人もそういうものかと思って、ますます自信を持っていくわけです。
　ところで、ある人が言っています。「『覚える』ということはユダヤ人の基本行為、『忘れる』ということが日本人の基本行為」と。このことについては改めて詳述することにして、「覚えなさい」という言葉が旧約聖書に頻出することを知っていますか。
　ユダヤ人は伝統的に「覚える」技術を持っているに違いないと、私は想像しているのです。これがユダヤ人が天才を多く生み出す理由であるのでは？
　そして記憶が信仰に大いに関係することを力説したいのです。