わたしはよく仏教の方々や、その他の宗教のかたがたと話し合うことがあります。
　空海、法然、親鸞、日蓮、道元、黒住宗忠師、中山みき師等々、こうした方々を生んだ日本をすばらしいと思います。藤井武先生ではありませんが、たとえ天国に行ってもそこに親鸞や日蓮が居ないならば、そんな天国には行きたくないと思う、そういう気持もあながちウソではありません。
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　それにもかかわらず、わたしはキリスト教が最高の宗教だと信じています。
　しかしながら、他の宗教の方々と話すとき、キリスト教が最高の宗教だなどと口論することは絶対ありません。それらの方々はそれぞれに自分の信仰を唯一最高と真心から信じている、その態度を尊重したいと思うからであります。しかしそれなら何でも信仰は同じ、何を信じてもいいと信じているのか、と言えばそれは又違うのです。
　キリスト教の最高の特色は、その神様が天と地を造られた唯一の真の神であるということと、その神様が地上に下りて来られて私たちと親しく交わってくださり、私たちのために命を捨ててくださったということです。
　そのことをもっと端的に言い替えると、キリスト教の神は唯一の愛の神、その方はわたしたちと語り合うお方だということです。
　出エジプト記33・11に「人がその友と語るように、主はモ−セと顔を合わせて語られた」とあります。この主はのちにイエスとなって地上に現れ、人類の罪のためにご自分を死に渡されたのでありました。
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　よくキリスト教の神は人格神だと言われます。
　人格とは何か。神学的に、哲学的に、説明しにくい言葉です。しかし誰にも分るように素人っぽく説明すれば、言葉で話し合える相手が人格だと言えましょう。神様はわたしたちと話し合ってくださるかたです。
　神様は最高の叡智と実行力をお持ちですから、仏教などのように神様を自然、輪廻、法則、力、生命と説明することもできます。しかしそれ以上に神は、私たちに対し愛の対話のイニシアチブを取ってくださる方なのであります。
　対話、特に個の私に対して対話を試みてくださる方、その方こそ私の神なのであります。