11月下旬、千葉県市川市の「もみじ山」に行った。
　写真は、もみじ山の紅葉。
　もみじ山はあまり有名ではないが、じつは知る人ぞ知る「紅葉の名所」である。
　首都圏にありながらあまり人に知られておらず、マスコミ等で紹介されることもないのには理由がある。

　もみじ山は、市川市立大町公園に隣接する私有地なのだ。
　11月下旬から12月上旬にかけての「もみじ鑑賞会」の時期だけ、市川市が山林の所有者から借りて、大町公園と私有地の境界の門を開放し、人々が自由に「もみじ山」を散策できるようにしているのだ。
　なお、もみじ鑑賞会の時期は不定期で、その年によって異なる。
　大町公園の地図を見ても、「もみじ山」は記されていない。
　あまり知られていないはずである。
　その意味では、穴場と言えるかもしれない。

　写真はもみじ山の入口に掲げられた臨時の案内板。
　開放の時期以外は、この看板はかかっていない。
　普段、大町公園に来た人は、ここにもみじ山の入口があるとは知らずに通り過ぎているはずである。

　写真は大町公園内の池に映える紅葉。
　右手の赤い花はサザンカである。
　池の水は透明で、写真には写っていないが、大きな鯉が泳いでいるのが見えた。
　水がきれいなのは、湧水を引き込んでいるからである。
　この一帯は湧水が豊富だが、周辺に梨畑が多いからだという。梨畑に降った雨水が地下に浸透し、谷（谷津）になっている大町公園に湧き出してくるのだそうだ。